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ルイス・ファン・ハール監督は、名門マンチェスター・ユナイテッドのトップに就任してから2シーズン目を迎える。昨シーズンはトップ4入り復帰を果たし、2シーズン振りとなる欧州チャンピオンズリーグ出場権をもたらした。

 しかし、英地元紙「メトロ」によると、次節で就任から公式戦51試合目となるファン・ハール監督が勝ち星を逃した場合、現在レアル・ソシエダを率いるデイビット・モイーズ前監督のユナイテッドでの公式戦51試合勝利数と同数で並ぶことになると指摘されている。

 ファン・ハール監督は就任から50試合を消化しており、成績は27勝12分11敗。得点数は81点で、失点数が47点となっている。

 一方、モイーズ監督は、マンUでの51試合で27勝9分15敗という成績だった。得点数は86点で、失点数は54点となっている。

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150905-00010011-soccermzw-socc


ファン・ハール政権の投資額はモイーズ時代の4倍に

ファン・ハール監督は、モイーズ政権に比べ、失点を7点減らしているものの、得点数も5点減らしている。

 最も顕著な差は支出に表れている。モイーズ前監督時の補強費が総額6700万ポンド(約120億6000万円)に対し、ファン・ハール監督はすでに2億5000万ポンド(約450億円)を費やしている。

 オランダ人指揮官は前任者の4倍近くの巨額を費やしているにも関わらず、モイーズ政権と比べて、それほど変わらない成績であることが一目瞭然となった。

 2年連続の大型補強で、お気に入りの選手を揃えたファン・ハール監督は欧州CL出場権獲得という最低限のハードルはクリアしたが、今のところはサッカー界屈指の巨額投資に見合った成績を残しているとは言い難いようだ。



ファン・ハール監督がマンUを復活させた3つのポイント
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オランダの名将は、昨々季リーグ戦7位に終わった失意の強豪の再建を一任されることとなった。序盤戦こそ苦戦を強いられたものの、着実に立て直しを施し、いまや3位と、優勝も射程に入れるほどの位置につけている。果たしてファン・ハール監督はどのようにしてマンUを蘇らせたのだろうか。その復活劇には3つのポイントがある。

 1つ目のポイントは、ファン・ハール監督の「勝負強さ」にある。今季のマンUは、上位7チームとの対戦で最も優れた成績を残している。

 アウェーのチェルシー戦とホームのアーセナル戦をまだ消化していないが、これまでの上位陣との対決は、6勝2分2敗と、リーグ戦の命運を分ける重要な「シックスポインター」に位置づけられる試合で無類の強さを誇っている。

 これらの大一番で勝ち切る勝負強さは、マンUに13度のリーグ優勝をもたらしたサー・アレックス・ファーガソン氏の真骨頂でもあった。ファン・ハール監督はこの“ファーガソンイズム”を兼ね備えていることを証明しつつある。

 そして、2つ目のポイントは「公平性」。マンUは今季、約270億円という巨額を投資し、大型補強に乗り出した。特に話題を呼んだのは、2人のスーパースターの獲得だ。

 MFアンヘル・ディ・マリアをレアル・マドリードから約108億円で獲得。ASモナコ所属のFWラダメル・ファルカオとは年俸約25億円という待遇で1年間のローン契約を結んだ。両者ともマンUに迎え入れられた条件は破格なものとなった。

 しかし、ファン・ハール監督は、補強の目玉となったディ・マリアとファルカオを中心としたチーム編成には着手しなかった。事実、今季の命運を分ける重要なリバプールやマンチェスター・シティとの大一番でも、両者を先発で起用することはなかった。クラブが巨額を投資して揃えた即戦力を起用しないことは、あらゆる面でリスクをはらむことになる。だが、それでもオランダ人指揮官はあくまで公平性を貫き、自身が要求する哲学に適応できる選手を抜擢してきた。その公平性が、チームの中に競争心と危機感を植え付けたことは間違いない。

2015.04.15